ビートスイングなんて聞いたことないという方はこの記事とばしてOK
海外のHow to動画に多かった印象ですが、マッスルアップをやりたいのに最初にまずビートスイングやフォローボディから練習するという風潮があった印象があります。
結論、不要です。(だからビートスイングの動画もありません、上手にできないもん)
どちらも敢えてこれらの動きを先に練習しなくても、マッスルアップができるようになる過程で自然にそれっぽい動きになります。
「スイング」というワードがよくない
マッスルアップの初動は少しだけ足を前方に振るという点が普通の懸垂と異なります。
慣れてくるとかなり微妙に前方に振るだけでよくなりますが、この小さな動きが重要です。
しかしこれを「スイング」と言われると、身体を大きく振った方が良いものと勘違いしてしまいます。
スイングすればするほどマッスルアップが挙がりやすいと勘違いすると、成功から遠のくのです。
具体的にスイングの何がいけないのか
マッスルアップに必須のスキルではない割に、習得に2つの大きな壁がある点が問題です。
①スイングしすぎると遠心力が強くかかるため、握力がすぐにもたなくなること
②身体を前方に振った時の適正な姿勢は、肩関節の可動域がないと作れないこと
つまり握力や可動域といった、地味な部分を鍛えないとできない動きなのです。
しかも必須ではない。これの習得を第一段階に持ってくることは非常に効率が悪いと思います。
フォローボディは重要だが、結果的にこの形になりさえすれば良い
最初に寝転がってフォローボディ(↓)を作るトレーニングから始まるhow to動画があります。
確かにフォローボディ自体は大事な形です。しかし、この形を作ることが大事だと勘違いしてはだめ。
マッスルアップの動作中にこの形を作ろう作ろうと意識するとそれしかできなくなります。
結果的にフォローボディの形になってしまうというだけでいいです。
何をしようとすればフォローボディになるのか
2つあり、これらを意識すると結果的にフォローボディの形になります。
①前の記事(MU 09.懸垂からマッスルアップへ)で書いた「順手で手幅を狭く握って、高さを出そうとする懸垂」をする。
この懸垂するとトップ付近で肩を丸めるて身体をくの字に曲げるような形に自然となります。
②身体を引き上げる動き中に足を前方に残す(=体をくの字にする)ことで、重心が後方に大きく動いてしまわないようにコントロールする。
この重心のコントロールは分かりにくいので、次で掘り下げます。
マッスルアップの軌道と重心のコントロール
わたしが勘違いしていたことの代表として、懸垂とマッスルアップでは軌道が違うという話があります。
懸垂は左下図のように鉄棒に対して下から上へ胸を当てにいく軌道。
一方マッスルアップは右下図のように、鉄棒に対して回り込むような軌道。
確かに懸垂とは軌道が違うという知識は重要ですが、右下図のイメージだと極端すぎました。
スイングしすぎると成功から遠のくというところとも通じています。
わたしがマッスルアップできるようになった時の軌道は↓(中央図)の通り。
3つの写真をならべると、中央の軌道が最も高さが出ていることが分かります。
鉄棒を回り込むような軌道なのだけど、重心の位置がなるべく鉄棒の真下から後方に移動しすぎないようにコントロールすることが大事だったのです。
鉄棒から離れすぎず最短距離で回り込むイメージにより、最も高さが出るようになりました。
このように重心の位置を鉄棒の真下付近に残そうとすると、上半身は後方に動いているため、足を前方に残す=身体をくの字に曲げる必要が出てくるため、結果としてフォローボディになるのです。
まとめ
懸垂とマッスルアップは軌道が異なるが、重心を振りすぎると高さが出しにくくなる。
フォローボディの形で重心を鉄棒真下付近に残し、上半身の力でバーを押して高さを出す。
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